塾フランチャイズで失敗する人には、実はいくつかの共通点があります。ここではそのうちの3つの失敗する理由とその体験談、また失敗を防ぐためにできる2つの対策についてご紹介します。
塾フランチャイズを考えている人はぜひ参考にしてください。
本部に基本となる指標がありそれにのっとった運営をするのがフランチャイズですが、これはすべてを本部任せにしていればよい、というわけではありません。フランチャイズと言えど自分がビジネスオーナーです。経営者であるという自覚がない人は、集客や仕入れなどもすべて本部任せという人もいるかもしれません。
自分自身で考え行動しないため、利益を伸ばすことができません。つまり「受け身」の姿勢で運営しようとする人は、例えフランチャイズであっても長続きしないでしょう。
塾経営に当たっては初期費用だけでなく開講後の運転資金も必要です。開業にあたって初期費用やロイヤリティに関する予備知識は得ているものの、教室の維持費や通信費、光熱費、人件費などその後の運転資金の見積もりが甘いとやがて資金が尽き、立ち行かなくなってしまいます。
特に開業直後はこれらの費用をカバーできるほどの収入は見込めないと考えて、余裕を持たせた資金計画が必要になるでしょう。
これは1つめの「本部任せにする」にも共通する点ですが、集客までも本部任せで受け身の体勢でいると、なかなか生徒が集まらず経営が行き詰まってしまいます。ブランド力のあるフランチャイズであっても「新しくできた塾」にすぐに生徒が集まってくるわけではありません。
口コミが広がるまでは根気強く広告を出したり体験授業を開いたりと、集客の努力が必要になってきます。また一言で塾と言っても地域によってニーズは異なるため、該当する地域ではどんなニーズがあるのかをリサーチし集客に反映させることも大切です。
某大手の塾フランチャイズ本部の話によると、開業資金は1,000万円、ロイヤリティ10%の契約で生徒数を40人集めれば採算が取れるとのことでした。
退職金を使えばなんとかなると計算し加盟したのですが、実際には開業資金は1,500万円、ロイヤリティは15~20%ほどになり、生徒数50名でやっと収支がとれるといったところ。このため生活費を捻出できず貯金を崩して何とかしのぐという日々が6年も続いたため、本部に言って辞めることにしました。
子供と接することが好きで勉強を教えるのも得意だったため、塾経営を思い立ちました。しかし子どもが好きで教えることが得意でも、そもそも生徒が集まらなければ意味がありません。
その点私は集客のノウハウが不足しており、広報における対策もほとんど行わなかったため信頼性が低くなかなか生徒が集まらなかったのです。このため資金繰りがうまくいかず、結局撤退することになってしまいました。
特に子供に勉強を教えることが好きな人、得意な人の場合、「塾の開業」となると思い浮かべるのは「自分が子供を教えている姿」ばかりかもしれません。しかし塾の講師と経営者では、必要となる知識やスキルは全く異なります。
塾の経営者に必要なのは、資金繰りやマーケティング、人材マネジメントなど。これらのスキルをある程度身に着けておくことは、塾フランチャイズを始めるにあたっての必須事項となるでしょう。
塾開業にあたって要になるのは、「集客」。そもそも生徒が集まらなければ経営が行き詰まってしまいます。しかし初めて塾を開業するという人は集客のノウハウがわからず、競合が多い地域ではどれだけ宣伝をしてもなかなか生徒が集まらないこともあるでしょう。
このような場合、競合との差別化を図ったり地域のニーズに合わせたサービスを展開したりする必要があります。これらの集客ノウハウや宣伝方法をサポートしてくれるフランチャイズを選ぶのも1つの方法かもしれません。
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