塾経営やフランチャイズオーナーが未経験の方でも、注意点や集客のポイントを事前に把握していれば、塾フランチャイズを軌道に乗せる可能性が上がります。
ここでは未経験者が覚えておくべきポイントについて説明します。
他のスタッフを雇うかどうかによって仕事内容は異なりますが、塾フランチャイズのオーナーになった場合、学校が終わる昼過ぎから勤務が始まり夜に退社という形が主な流れとなります。
生徒が到着するまでの間は、清掃や受付準備のほか、問い合わせへの対応や学習計画、学習進捗状況のチェック、本部からの連絡の確認や本部への報告、教材の確認、他に講師スタッフとの事前の打ち合わせといったデスクワークが主な仕事です。
授業時間は生徒の出迎えや見送り、授業巡回などが主な仕事となり、授業終了後は講師との授業後の打ち合わせや指導結果報告書のチェックを行います。これらは日常的な仕事内容となりますが、他に集客計画の立案や講師採用や育成に関わる業務、経費の管理、入塾説明会の実施といった仕事も定期的に行います。
生徒や保護者が定期的に通う場所となるため、立地の選定は重要なポイントです。フランチャイズの場合本部が市場調査を行ってある程度生徒数の見込める場所を選定してくれますが、その中でも特に生徒が集まりそうな条件の良い場所は希望者が殺到し、なかなか希望の場所で開業できないこともあるでしょう。
その際に希望順位の低い場所で妥協してしまうと、集客が滞って立ち行かなくなることもあります。したがって条件の良い場所で開業できそうな他のフランチャイズを探すのも1つの方法でしょう。
塾フランチャイズの場合、ロイヤリティは10％程度が目安ですが、これには授業料だけでなく教材費や季節講習費などが含まれている場合があります。また入学金に関しては、授業料とは別にロイヤリティを課しているところも多いため、まずは明示されている「ロイヤリティ」に何が含まれているかを確認しましょう。
単に「授業料の10％」と考えて収益を見積もっていると、実は予想よりはるかに高い出費になる可能性があります。
フランチャイズの場合、授業で使用する教材やカリキュラムはある程度本部によって決められています。これは適切なカリキュラムや教材選びが難しい未経験者にとってはありがたいシステムなのですが、実際のところこれらは塾経営の生命線となる分野であるため、あらかじめ内容をしっかり確認しておく必要があるでしょう。
また塾を運営していくうえで何らかの問題に直面した時に本部からどんなサポートが受けられるかも、あらかじめ把握しておくことも大切です。
顧客が足を運びやすい場所に開業することが集客における重要ポイントになるのはどの業界でも同じですが、特に塾の場合生徒が定期的に通う場所となるため、立地条件によって集客率に大きな差が出てしまいます。また絞りたいターゲット層によって理想となる立地条件も変わってくるでしょう。
例えば小学生～中学生を対象とした集団塾の場合は、学校付近や住宅地が好立地となりますし、中学生～高校生を対象にした個別指導塾では、生徒もアルバイト講師も電車通塾することが多いため、駅前が好立地となります。
集客の際には自社ホームページやチラシ、紹介イベントやキャンペーンなどを利用することになりますが、これらひと通りの集客活動を行った後は必ず効果測定を行いましょう。
つまり利用した広告媒体それぞれにつきどれほどの問い合せやアクセス数があったかを数値にしてデータとして残すのです。この効果測定により客観的に各広告媒体の効果性を分析し、より効率的な集客方法を洗い出すことで目標生徒数の達成につなげることができます。
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