グループホームをフランチャイズ運営することで得られるメリットはたくさんあります。ノウハウを持つフランチャイズ企業から得られるメリットがある一方、逆に自由度が少ないという一面もあります。
具体的なメリットやデメリットを詳しくみていきましょう。
フランチャイズで運営することの大きなメリットの一つともいえるのが、異業種や未経験でも挑戦しやすい環境が整っていることです。 たとえば福祉業界への知識がなかったとしても、フランチャイズならこれまでの運営で成功してきたノウハウを習得可能です。しっかりとした研修で、そのノウハウや方針を十分理解し、事業をより円滑に進めることができます。
また、大手のフランチャイズなら全国に拠点を持っており、各営業所に相談員が配置されています。経営についてわからないことや不安なことなどが出てきても、いつでも気軽に相談できます。
集客のためのパンフレットや自治体向けの資料作成など、より集客力のあるものを作成しようとすれば必然的にかなりの時間を要します。しかしフランチャイズなら、それらを短時間で制作できる各種ツールが使用可能です。そのため効率的に作業をすすめることができます。
また、収入源である介護保険の請求では「どのような介護を行ったか」を明確にし、その種類によって点数化する作業をしなくてはなりません。日々の記録や毎月の請求には多くの人手が必要になりますが、フランチャイズによってはこのような保険請求を代行してくれることもあるので、利用するとかなりの時短になります。
グループホームを開業する場合、かなり多くの申請をしなければなりません。しかもそのほとんどは自治体へ提出するものなので、正確性が求められます。
開業時の申請なので、この申請を行った経験のある人は多くありません。そのため、慣れない作業に手間取って時間を多く割いてしまうことになり、非常に効率の悪い作業になる可能性があります。
そうならないように多くのフランチャイズでは、この申請をサポートするシステムを提供しています。サポートを受けながら申請手続きができるので、スムーズに手続きが完了します。その分ほかのことに時間を費やせて、開業に向けて効率的に準備ができます。
フランチャイズには、それぞれの経営理念や経営方針があります。フランチャイズでグループホームを運営するということは、そのフランチャイズ企業と契約を結びビジネスパートナーになるということです。そのため、基本的にはその本部の経営理念や経営方針に従った事業、つまり同一の方針で経営することになるのです。
当初はその方針に納得して開業したものの、運営していくうちにもっと違うやり方の方がいいのではないか、独自のやり方をしたいと感じることも少なくありません。その場合、フランチャイズ企業と対立してしまうことになるため、そこが大きなデメリットと言えます。
フランチャイズは知名度や経営ノウハウを利用できるというメリットがありますが、それに対してロイヤリティを支払う必要があります。 しかしフランチャイズに加盟してグループホームを開業したからといって、必ずしも成功するとは限りません。
利用者を多く集めることができず、期待していた収益を得られないこともありえます。そんな場合でも、加盟金やロイヤリティはフランチャイズに支払わなくてはなりません。売り上げも上がらないのに、ロイヤリティが経営を圧迫してしまうこともあるのです。
グループホームのような介護系の事業では、スタッフの質が求められます。そのため業務を円滑に遂行してくれる人材を見極め、適材適所の人員配置をしスタッフそれぞれの能力を伸ばす力を持つ人が向いています。
本部の理念を十分に理解して受け入れ、状況を適切に判断して積極的に行動できる人も向いています。フランチャイズとはいえ、一経営者です。言われてから動くような指示待ちの姿勢はよくありません。
本部の方針と意向をしっかりとくみ取り、状況を見極めて積極的に行動できる力が重要です。またフランチャイズである以上、本部に対して疑念を持っていたり意向を無視して行動してしまうような人も向いていません。
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