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本部との関わり方

フランチャイザーと加盟店は「ビジネスパートナー」であり、二人三脚で事業を展開するためには強い信頼関係を築いていなければなりません。そこでここでは、本部や本部のSVが果たす役割、また加盟店が本部と信頼関係を築くための方法について詳述します。

本部の役割

加盟店にとっては、フランチャイザーが持つブランド力と経営ノウハウを利用できるのが、大きなメリット。そのため本部には自社のブランド力を維持・向上させることと経営ノウハウの提供・指導を行うことが求められます。「ブランド力の向上」とは、顧客に自社をより好きになってもらうこと。このため顧客のニーズや自社ブランドに対して抱いている不満をリサーチし、改善していくことが必要です。

一方「経営ノウハウの提供・指導」には商品やサービスの開発からその取り扱い方、顧客への提供方法などをマニュアル化することが含まれますが、ノウハウにはゴールがないため常に向上に向けての努力を続ける必要があるでしょう。そうして構築した経営ノウハウを全ての加盟店へ滞りなく提供・指導・教育できるよう、安定した供給ラインを作り維持していくことも、本部に課せられた大切な役割となります。

SV(スーパーバイザー)とは

フランチャイズ本部にはそれぞれ「SV(スーパーバイザー)」と呼ばれるスタッフが設置されており、本部と加盟店の橋渡しをするのがその主な仕事となります。具体的には定期的に加盟店を巡回し、本部の規定を守っているかどうかをチェック、また本部の方針や意思などの情報を加盟店に伝達するとともに、加盟店が抱いている要望や不満、悩みを聞いて適切な指導をしたり本部に伝えたりします。

また、本部と加盟店の間で軋轢があった場合には仲裁・調整を行ったりするという役割があります。このような役割から、「店舗巡回指導員」「フィールドアドバイザー」などと呼ばれることもあります。

本部と信頼関係を築くために

本部の価値観・スタンスを十分に理解する

本部との信頼関係を構築する第一歩として、加盟を考えているフランチャイザーのスタンスや価値観をしっかりと理解しておくことが大切です。共感できる運営スタンスや価値観を持っていなければ、その下で経営を続けていくことが難しくなってしまうからです。
この点、本部選びは配偶者選びに似ていると考えて良いでしょう。結婚相手を選ぶ際には相手のことを良く知る必要がありますが、同じように加盟前に検討中のフランチャイザーの情報を広く収集し、整理して自分に合っているかどうかを見極める必要があります。

既存の加盟店の満足度を調査する

フランチャイザー自身が公開する自社スタンスや価値観だけでなく、実際にそのもとで運営を行っている既存の加盟店の満足度も調査しておきましょう。既存加盟店が何店舗あるか、それらの経営率や途中解約率、訴訟率、契約更新率などを調べるほか、実際に既存加盟店へ赴いて直接話を聞くこともできます。
こうして自分でしっかりと調査・分析し、確かに信頼に値する企業だと判断できるまでは加盟しないようにするのが賢明です。

主体性を持つ

同じ価値観を持ち確かに信頼できるフランチャイザーだと確信できたとしても、オーナーが全てを本部に丸投げし受け身の姿勢では本部からの信頼を得ることができません。本部と加盟店は契約上も事実上も、主従関係ではなく対等な関係、いわゆる「ビジネスパートナー」の関係にあるからです。
そのため本部からの指示に従うことは大切ですが、オーナーにゆだねられている分野に関しては主体性を持って積極的に取り組み、売り上げ増加に繋げる必要があるでしょう。また店舗において何らかの問題が発生したり売上の伸び悩み、落ち込みなどが生じたなら、すぐに本部に連絡・相談し、共に解決にあたるのも信頼性を築く大切なポイントの1つです。