塾フランチャイズは本部が持つブランド力や集客・経営ノウハウが利用できるなどのメリットがあります。しかし出費が大きい、自由度が低いといったデメリットもあるため、始める前のリサーチが大切です。
ここでは塾フランチャイズのメリットとデメリット、向いている人の特徴について説明します。
これは生徒やその親の立場になって考えてみれば分かりやすいですが、全く知らない学習塾と名前を聞いたことがある学習塾と2つの選択肢があれば、当然名前を聞いたことがある塾の方が有利です。その点フランチャイズであれば各地に同名の塾があるだけでなく、テレビなどで宣伝されていることもあるため、知名度は高いでしょう。
新たにできた塾であっても、「ああ、あの塾なら信頼できるだろう」と抵抗なく入塾してくれる人が少なくありません。本部が持つブランド力を利用できるという点が、フランチャイズの大きなメリットと言えるでしょう。
念願の塾を開講したものの、どうすれば生徒が集まるのか、集客方法に悩む人は少なくないでしょう。集客に使う媒体や集客に適した時期、ニーズに合わせた適切な集客方法などのノウハウを個人で得ることはとても難しいのが現状です。
また生徒が集まった後も、退塾防止や個人情報の管理、売上の管理など運営を続けていくためには専門的な知識やノウハウが必要です。しかしフランチャイズであれば、本部が運営に必要な知識やノウハウを有しており、各フランチャイズにサポートサービスとして提供していることが多いため、初心者であっても安心して開業・運営ができます。
塾の経営が軌道に乗ったとしても、常に順風満帆とは限りません。なにか問題が起こりどうしてよいか分からない時、個人経営者ですと相談先が必要です。またインターネットから対処法を探すことはできても、その情報が必ずしも自分のケースに当てはまるとは限りません。
一方フランチャイズであれば同じ立場で奮闘している他のオーナーと情報交換や意見交換ができるため、より有益な情報を得たり悩みを相談したりできるでしょう。「自分と同じ立場で頑張っている仲間がいる」という心強さも、フランチャイズならではのメリットです。
個人での開業とは異なり、フランチャイズの場合は本部に対する支払い義務が発生するため、どうしてもその分の出費が増えてしまいます。例えば初期費用では加盟金、開業後は毎月ロイヤリティを支払う必要があるため、売上のすべてが自分の利益になるわけではありません。
また多くのフランチャイズでは5年や10年といった契約期間が定められているため、万が一契約期間の途中で解約したくなった場合、違約金が発生してしまうリスクもあります。
フランチャイズによっては、授業料の価格や使用する教材、運営システムなどに本部による指定があり、各支店で自由に決めることはできません。これは塾の経営に理想や夢を持っていて「自分が思い描く塾を作りたい」と思っている人にとっては、窮屈に感じてしまうでしょう。
また個人経営の場合は自由に場所を選べますが、フランチャイズの場合は出店場所に制限があり、開きたい場所で開講できないことがあります。そのため同じフランチャイズ同士で開講場所の取り合いになることも珍しくありません。
子供と接することが好きな人や教えることが得意な人は「塾講師」に向いていると言えますが、「塾のオーナー」になるとそれだけでは務まりません。子供たちのニーズを敏感に察知し、それに合わせたサービスの提供や集客などにも気を配る必要があります。
同時に「子供たちの成長をサポートしたい」「地域の役に立ちたい」という願いの強い人なら、社会貢献度の高い塾経営の仕事に大きなやりがいを感じることができるでしょう。そのような人は例えフランチャイズであっても自分に許されている範囲で創意工夫をし能動的に動くため、成功しやすいと言えます。
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