フランチャイズは本部の力を借りて開業するため、比較的失敗しにくいといわれます。しかし、もし失敗してしまうと放課後等デイサービスという仕事柄、通所する児童や保護者に迷惑がかかってしまいます。
そこで本ページでは、失敗する理由を明らかにし失敗しないための対策をご紹介します。
1つ目の理由は、施設ならではの特徴をアピールできていないことです。放課後等デイサービスは、自治体から公金が投入されるため価格競争はほとんどありません。
そのため競合と差別化するためには、療育の質を高めたり施設独自の療育方法を開発・実施したりといった工夫が必要なのです。施設独自の特徴を保護者や児童に伝えられないと、事業運営に失敗してしまうでしょう。
2つ目の理由は、宣伝活動が不足していることです。放課後等デイサービスの市場は年々拡大しています。
しかしそこにビジネスチャンスを見いだし、参入する人が増えるということも意味します。気付いたらすぐ近くの場所に競合施設ができた……なんてこともあるでしょう。宣伝力が競合に負けてしまうと、自身の施設の存在を認知してもらえず、顧客となるはずだった児童が奪われてしまいます。
3つ目の理由は、人材確保が難しいことです。社会問題として「保育士不足」「学校教員不足」がよく話題になるように、子どもに関する現場では人材確保が難しいのです。
特に資格保有者の採用活動は、対象者の母数が少ないのが難点です。重症心身障害児を受け入れるのであれば、看護師を常駐させる必要もあるでしょう。
また各種資格保有者が増えると人件費も高くなりますので、現場の体制と経費のバランスも考えなくてはなりません。
1つ目の対策は、施設の特徴を大々的に宣伝することです。先述した通り価格競争がない放課後等デイサービスでは、療育の方法や質で差別化をはかる必要があります。競合との違いが分からないと、保護者や児童は「ここに通いたい」という気持ちにならないでしょう。
例えばミライクではプログラミングに、クオリティ・オブ・ライフではダンスに特化して療育を施します。どちらも公式サイトではこれらの特色を大きく宣伝して、競合との違いを明確にしています。
2つ目の対策は、児童に合わせた療育アプローチを説明することです。放課後等デイサービスのフランチャイザーの中には、集団指導を重視する施設もあるでしょう。
しかし実際の放課後等デイサービスの現場では、各児童で発達の速度が大きく異なります。保護者としては、集団で活動できるよう目指しつつも、個人に対してフォローしてくれるかが気になるところでしょう。
集団指導の中で、その児童に対してどのようなアプローチをするかを丁寧に説明すれば、来所してくれる可能性が高まります。そうすれば稼働率が上がり、黒字化にもつながるでしょう。
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