グループホームの中にはさまざまな種類があり、それぞれの状況に合わせた選択が必要です。
利用者のニーズに応えられるグループホームを未経験でも提供できるよう、注意点や集客できるポイントをしっかり把握しておきましょう。
グループホームを利用する対象者は大きく2つあり、「認知症の高齢者」と「障がい者」に分かれます。 認知症の高齢者を対象とする場合は『認知症対応型共同生活介護』、障がい者を対象とする場合は『共同生活援助』と、それぞれグループホームによって提供する支援が異なります。
障がい者向けグループホームは、マンションや戸建て住宅などで共同生活です。共同生活をしていく上での相談を受けたり、入浴、排泄、食事の介護など普段の生活の援助を提供します。このような支援によって、孤独や不安な気持ちを少しでもやわらげていくことで、その先の障がい者の方々の自立へ繋げていきます。
また、介護サービス包括型、外部サービス利用型、日中支援型の3つの種類のグループホームに分かれており、利用者がそれぞれの状況に合わせて選択します。
グループホームを運営していく上で欠かせないのが、そこで働くスタッフの存在です。業界未経験ならなおさら、有資格者や経験豊富な人材に働いてもらえることが重要となってきます。
しかし介護業界では人材不足が問題となっており、簡単にそのような人材を確保することはできません。戦力となるような人材を確保し長く働いてもらうためにも、働きやすいと思える環境を整えることが大切です。
例えば、福利厚生を充実させ仕事量や質に見合った賃金を支払うなどすれば、スタッフが働きやすいと感じられるでしょう。また、コミュニケーションを十分にとることも大切です。実際に施設に出向いてスタッフと頻繁にコミュニケーションをとり、現場の声を取り入れて反映させることで、信頼関係を築くことができるでしょう。
グループホームを開業するには、まずは利用者を確保することが先決です。利用者がいなければ売り上げにならないからです。
ホームページやパンフレット、チラシなどを作成したり、ケアマネージャーにグループホームのことを話し知ってもらうことで、利用者を増やす営業活動を行っていきます。ただグループホームがあるというだけでは印象が薄くなってしまうため、他とは違う魅力や強みをしっかりと把握し伝えることで他との差別化を図りましょう。
介護施設を運営するにあたり、ぜひ活用してほしいのが助成金です。国や地方自治体は一定の条件を満たした介護施設に対して助成を行っており、これは返済のいらない給付金です。
例えば、従業員の離職率を低下させることを目的として介護機器の導入を行い、従業員の離職率低下の目標を達成した場合に上限を150万円として、導入機器の費用の20%を助成します。この助成金は、人材確保等支援助成金の1つです。
フランチャイズの場合はどのような助成金があるのか、その助成金を受けるためにはどうしたらいいのか、アドバイスも受けられるので、助成金の詳細をあまり把握していなくても気軽に相談することができます。
身近なところへの営業による集客も大切ですが、やはり母体数が多いのはWebです。特に自社のホームページをうまく活用することにより、施設の魅力を不特定多数の方に知ってもらうことができます。
ホームページ作成する際には、清潔感、活気、更新頻度の3つを意識することをおすすめします。清潔感や活気をWeb上で伝えるためには、色使いと写真が大切です。白を基調としたホームページにしたり、写真は光の差し込んでいるような明るいものを使用するとよいでしょう。特に写真は、その1枚から入ってくる情報量は大きく、伝わりやすいので力を入れたいポイントです。
また更新頻度を高くすることで、より現状に近い状況を伝えることができます。その更新については、一人でだけではなく従業員が順番に行うのもポイントです。職場内で楽しそうに働いている雰囲気が伝わり、利用者側からの印象が良くなります。
施設の雰囲気づくりも集客のポイントの1つです。施設への入居を検討している人が見学に来た際、決め手となるのがその施設の雰囲気にあるからです。
施設を利用するということは、ある程度長い期間その施設内で過ごすということです。だからこそ、居心地のよい雰囲気かどうかは外せないポイントとなります。
また、利用者のニーズに合わせたプログラムの提供があることも、入居したいと思えるポイントになりえます。 どんなサービスの提供があると助かるのか、利用者の目線に立って考えることで満足度を高めることができます。
利用者それぞれに合わせたプログラムを提供できたり、オーナーが自由にプログラム設定可能だったりはフランチャイズによってさまざまです。そのフランチャイズでどのようなプログラム設定ができるのかもチェックするとよいでしょう。
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