買取フランチャイズは参入しやすいビジネスであるため、開業を考える人も多いのではないでしょうか。しかしどのビジネスにも、メリットとデメリットがあります。
本ページではその両方を解説し、さらに向いている人についてもご紹介していきます。
1つ目のメリットは、今後も市場規模が拡大することが予想されることです。買取事業の市場は約10年間にわたり右肩上がりです。
いくらやによると、2025年には市場規模が3.3兆円になると予想されています。また買取はお客様が持つ品物を受け取る事業であるため、景気に左右されにくいことも特徴です。むしろ「お金を捻出したい」と思う人が多くなると、買取業はにぎわうでしょう。中古品を流通させる事業ですので、SDGsの観点からも注目される業界です。
2つ目のメリットは、小さい物件でも開業できる点です。一般的に店舗が広くなればなるほど家賃や光熱費などが高くなります。
買取事業は狭い物件でも業務できますので、他業種と比較すると物件に関する必要経費は低額です。フランチャイズでは本部に毎月ロイヤリティを支払う必要がありますので、家賃や光熱費などの予算を抑えられるのはうれしいポイントでしょう。
また、無店舗型での開業を推奨するフランチャイザーを選べば毎月の家賃は当然かかりませんので、必要経費がかなり抑えられます。
3つ目のメリットは、在庫リスクがほとんどないことです。コンビニエンスストアをはじめとする小売業は商品を仕入れて販売しますが、売れ残ってしまうと在庫という負債を抱えてしまいます。
買取業もお客様から品物を買い取る、つまり仕入れるところまでは同じです。小売店と異なるのはその後の流れです。買取フランチャイズで経営している場合は、本部によって買い取った商品のフローを定められているケースが多くあります。
買い取った商品をすぐに本部や指定の取引先に送付すると決めているフランチャイザーが多く、店舗は在庫を手元に置いておかずに済むのです。
1つ目のデメリットは、集客が難しいことです。本部の方針にもよりますが、買取事業のターゲット層は主に中高年のお客様です。この年代の方はインターネットを苦手とする人も少なくないでしょう。
よってネット広告をメインに宣伝活動すると、店舗の存在を知ってもらえないことがあります。それでもターゲット層が集まる場所に出店すれば、たまたま通りかかってお店を知ってもらえるチャンスはあります。
しかし無店舗型やオンライン買取のみで事業を行う場合は、そのようなチャンスは巡ってこないでしょう。チラシを刷れば集客の問題は解決するかもしれませんが、当然コストがかかりますし、本部の集客方針も伺わなければなりません。
2つ目のデメリットは、来店数が少ないことです。これは逆に、接客回数が少ないため体力に自信がない人でも業務しやすいというメリットでもあります。
しかしお客さまが少ない状況が続くと、品物の買取数つまり仕入れの数が少なく売上が立ちません。買い取った商品を取引先に送ることで、店舗は利益を得られる仕組みだからです。
収支バランスを取るために買取価格を下げようと考えても、相場によって価値が変動する品物では難しいでしょう。
買取フランチャイズに向いているのは、資金があり本部と連携が取れる人です。他業種と比較すると開業資金が低額ですが、買取事業は物を媒介にしてキャッシュフローが回るビジネスなため、お客様や品物と巡りあえなければ利益を得られません。すぐにランニングコストが底つかないよう、ある程度の資金を持っていると安心です。
またフランチャイズで開業する以上、やはり本部の方針に従う姿勢は必要です。しかし現場感覚に優れるのは、実際に店舗を運営するオーナーです。本部の方針に従いつつも、実際の現場の事情をしっかり伝えて業務を改善していける人が成功するといえます。
買取フランチャイズは
これから伸びる?
専門家の監修をもとに分析!