ひと口にフランチャイズと言っても、参入できる業界業種は様々。ここでは、フランチャイズ比較サイトの人気ランキングで上位に表示されていた業界を紹介します。参入する際の参考にしてください。
2007年に超高齢化社会を迎えた今の日本において介護業界の需要は右肩上がりに伸びており、個人・フランチャイズにかかわらず非常に期待値の高い業種となっています。ただ一言で「介護業界」と言っても提供するサービスによって幾つかの種類に分かれており、その代表的なものとしては「デイサービス」と「訪問介護」が挙げられます。
「デイサービス」とは「通所介護」とも呼ばれる通り利用者がデイサービス施設に通って食事や入浴、機能訓練などを受けるというもので、このサービスを提供できるのは指定通所介護事業者のみとなっています。デイサービスを含め介護サービスに対する報酬の9割は国保連から支払われる※ため、売掛金の回収が比較的簡単なのがメリットであり、かつ利用者は大抵の場合リピーターとなるため売上の安定・増加を期待することができます。デイサービスのフランチャイズとしては「レコードブック」や「樹楽」などが有名です。
「訪問介護」はその名の通り介護者が利用者の家を訪問して日常生活の世話をするサービスのことで、介護福祉士やホームヘルパー、保健師、看護師などの資格を持つ人が派遣されて介護にあたります。訪問介護の場合公的な介護保険が支払元となるため、デイサービス以上に確実な売上回収が期待でき、かつ初期投資も少なくて済むためローリスク・ハイリターンが期待できる業種です。訪問介護を事業とするフランチャイズとしては、「土屋訪問介護事業所」や「さくら・介護ステーション」などが挙げられます。
清掃業界には水廻りの掃除や換気扇にこびり付いた油汚れの清掃など一般家庭を対象とした清掃と、賃貸物件の原状回復クリーニングや店舗などの商業スペースを清掃する法人向けの清掃とがあり、いずれも近年になって著しい成長を見せ始めた分野です。このため需要が高いわりにライバルはまだ少なく、価格競争も激化していないため高い収益が見込めますし、そのうえ顧客は一度気に入った業者を見つけるといつもその業者に依頼するようになるため、リピーターが付きやすいという強みもあります。
加えて店舗型のフランチャイズと比べると立地条件に左右されたり在庫を抱えたりといったリスクも小さくて済むという点もメリットです。清掃業を事業とするフランチャイズの代表的なものとしては、「おそうじ本舗」や「クリーンパートナー」「ハウスコンシェルジュ」といったものが挙げられます。
買取事業が提供するのは、不要になったブランド品や貴金属、その他一定の需要が見込める商品を買取り、個人や業者に転売するというサービス。質屋やリサイクルショップがそれにあたり、経済的な問題から持っているものを売却して現金に変えたいという人やできるだけ安く欲しいものを手に入れたいという人が増えている現在、安定した収入が見込める業種となっています。
特にフランチャイズの場合買取り専門で、買取った商品は本部が買い上げてくれるシステムであることが多いため、在庫の心配がなく省スペースでの開業が可能、小規模であればオーナー1人でも運営できるため、人件費もかからず初期費用や運営費用を抑えることができる点がメリットです。かつ買取りに必要な鑑定ノウハウも本部から伝授してもらえるため、未経験者でも安心してスタートすることができます。
買取りフランチャイズの代表的なものとしては、「おたからや」や「買取大吉」等が挙げられます。
